かっそうし

陶酔

酔っているんだろう
お前なんてたいした人間じゃない
なにができている
なにをしてきたというんだ

明日を生きる糧はあるか
死する前に誇れることはあるか
自分を愛することができるか

本当に酔えているのか?

誰もが酔って立ってる
誰もが酔い添っている

それを愛だ恋だ言いながら

私は酔って耐えてる
私は宵に泣いてる

くだらない意地を張りながら

尊大さも捨てて
矮小さも捨てて
いっそもっと酔っていたい
この体も捨て去りたい

酔いたい寄りたい頼りたい
愛情に縋りたい
夢中で世の中を搔き分けたい

その果てに見えるのは
虚しさだけなんでしょうか