かっそうし

腐敗

空白で閑散と綺麗だけど感じない部屋

一体どこへと行けると言うのか

たとえば今から急速に劇的に

この部屋が腐っていくとしたら

僕はきっと焦り出すだろう

こんな安穏とはしていられないだろう

変わらなきゃと心でどんなに思っていても

変われないことに安心している

体が心を押さえつけている

そんな平静が

本当は崖っぷちに立たされていること

頭では分かっていたって

見えてるものに依存する

見えてるものに寄り縋っている

見えないものに追い立てられたい

この日常をぶち壊して

今の観念を腐らせてくれよ

未だ開かない扉の先の明るさを

まだ見ぬまま死にたくはないから

現実が想像を凌駕するなら

存在をこんなに悩むことはなかったでしょう

冷え切った心の虚しい穏やかさを

温めておくれ熟れていくまで

恋焦がれるまで